CRAは新幹線通勤はできますか？

ひとつの目安として自宅からオフィスまで片道1時間半以上を要し、その通勤経路について新幹線を利用することが合理的な通勤時間の短縮につながるのならば許可される可能性はあると思います。ちなみに私の今までのキャリアで、知り合いに新幹線通勤の方は2人いました。

面接の時点で新幹線を利用した場合の6ヶ月の定期代を算出しておき、月割り計算にして提示すれば、採用側も判断しやすいでしょう。

応募した会社に家賃補助制度がある場合は、オフィスからの通勤圏内に賃貸住宅を借りることをすすめられるかもしれません。その場合はなんらかの事情により通勤エリア内への転居が難しいことを採用時に説明して、納得してもらわないといけませんので、事前に準備しておくとよいと思います。

CRAで新幹線通勤が可能かどうか、詳しく解説いたします。

CRAと新幹線通勤

CRAで新幹線通勤は不可能ではありませんが、一般的ではありません。いくつかの理由があります。

◆ 出張の多さ: CRAは治験実施施設への訪問（モニタリング）が主な業務の一つであり、出張が多い職種です。そのため、オフィスへの出勤頻度が比較的低く、新幹線通勤のメリットが薄れる場合があります。
◆ 勤務地の多様性: CRO（医薬品開発業務受託機関）や製薬会社のオフィスは、東京、大阪、名古屋などの大都市圏に集中している傾向がありますが、治験実施施設は全国各地にあります。そのため、勤務地と居住地の組み合わせによっては、新幹線通勤が現実的ではない場合があります。
◆ 費用負担: 新幹線通勤は費用が高額になるため、企業によっては通勤手当の支給額を超えてしまう場合があります。

新幹線通勤をしているCRAの例

まれに、以下のようなケースで新幹線通勤をしているCRAもいます。

◆ 居住地とオフィスが新幹線で比較的短時間で移動できる距離にある場合: 例えば、東京オフィスに勤務し、神奈川県西部や静岡県東部などに居住している場合などです。
◆ 企業の制度が充実している場合: 企業の通勤手当が手厚く、新幹線通勤費用を十分にカバーできる場合です。
◆ 特別な事情がある場合: 家庭の事情などで、特定の地域に居住する必要があり、オフィスまで新幹線通勤せざるを得ない場合などです。

新幹線通勤を希望する場合の確認事項

新幹線通勤を希望する場合は、応募前に企業に確認しておくことが重要です。

◆ 通勤手当の支給範囲: 新幹線通勤費用が通勤手当の支給範囲に含まれるか、上限額はいくらかを確認しましょう。
◆ 勤務地の柔軟性: 配属されるプロジェクトや担当施設によっては、出張先が大きく異なり、新幹線通勤のメリットが薄れる可能性もあるため、勤務地の柔軟性についても確認しておきましょう。
◆ リモートワークの可能性: リモートワーク制度が充実している企業であれば、オフィスへの出勤頻度を減らすことができ、新幹線通勤の負担を軽減できます。

面接での質問例:

◆ 「貴社では、新幹線通勤は認められていますか？」
◆ 「通勤手当はどのように支給されますか？上限額はありますか？」
◆ 「配属されるプロジェクトによって、勤務地はどのように変わりますか？」
◆ 「リモートワーク制度はありますか？どの程度活用されていますか？」

代替案の検討

新幹線通勤が難しい場合は、以下の代替案も検討してみましょう。

◆ オフィス近隣への引っ越し: オフィス近隣に引っ越すことで、通勤時間を大幅に短縮できます。
◆ マンスリーマンションの利用: 出張が多い場合は、マンスリーマンションを利用することで、移動の負担を軽減できます。
◆ 居住地の変更を視野に入れる: 長期的なキャリアプランを考慮し、居住地の変更を視野に入れることも検討してみましょう。

まとめ

CRAで新幹線通勤は不可能ではありませんが、一般的ではありません。出張の多さや勤務地の多様性、費用負担などの理由があります。新幹線通勤を希望する場合は、応募前に企業に確認しておくことが重要です。代替案も検討しながら、ご自身にとって最適な通勤方法を選択しましょう。